去る3月31日〜4月2日、暖かな伊豆は松崎温泉で研究ワークショップが開催されました。桜の花が咲き乱れる美しい町で、新疆地域についてそれぞれの立場から研究を進めている12名の研究者・学生が集まり、全員が研究発表をこなすという大変充実したものとなりました。
概要
- 日時:1999年3月31日〜4月2日
- 会場:松崎町環境センター
- 宿舎:国民宿舎伊豆まつざき荘
- 参加者:12名
プログラム
3月31日(水)
4月1日(木)
◇ セッション1 清朝期の新疆
- 真田 安(立教大学非常勤講師)「清朝伯克支配体制とオアシス権力構造―乾隆30年ウシュ蜂起:中央アジアの〈パリ・コミューン〉の行方」
- 菅原 純(東外大AA研COE非常勤研究員)「謡い継がれる歴史:アブドゥラフマン叙事詩の諸相」
- 鈴木 健太郎(中央大学大学院博士後期課程)「『楽師伝』に見られるイスラム音楽の伝統」
- 堀 直(甲南大学文学部教授)「近現代『ウイグル』文契約文書について:序説の序文」
◇ セッション2 現状へのアプローチ
- 王建新(民族学振興会)「民族形成にかかわる文化変容の指向性についての比較研究:カザフスタンのドンガン人社会を中心に」
- 新免康(東外大AA研助教授)「スルタン・コルガンの大モスクについて:アルマトゥのウイグル人社会における宗教状況の一端」
- リズワン・アブリミティ(九州大学大学院博士後期課程)「マハッラ(地域共同体)の再発見:その教育的役割」
◇ セッション3 新疆・ウイグル研究の展望
- アルズグル・グリ(新疆大学講師/東外大AA研外国人フェロー)「ウイグル人の親族関係における呼称について」
- 梅村坦(中央大学総合政策学部教授)「『ウイグル史』への展望:地域と文明、もしくは民族と国家」
◇ 親睦会
4月2日(金)
◇ セッション4 民国期新疆の政治状況
- 黒岩高(東京大学大学院博士課程)「台北中央研究院近代史研究所所蔵の民族期新疆の外交文書について」
- 清水由里子(聖心女子大学大学院修士課程)「『サイプディン回想録』について」
- 鈴木伸明(東外大大学院博士前期課程)「20世紀初頭における中国西北問題:三区革命と東トルキスタン民族運動の挫折(1944〜49年)」
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